辻村深月『ツナグ』松坂桃李主演で映画化

2018-04-26Movie吉川英治文学新人賞, 辻村深月

映画『ツナグ』概要

2012年公開
129分

監督・脚本:平川雄一朗
原作:辻村深月『ツナグ』
音楽:佐藤直紀
主題歌:JUJU「ありがとう」

★★★

 ストーリー

生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。
その再会の機会を設けることができる、“ツナグ”と呼ばれる使者の見習いをする高校生・歩美(松坂桃李)。

ガンで逝去した母(八千草薫)と会いたいという高慢な中年男・畠田(遠藤憲一)、けんかをしたまま事故死した親友・御園(大野いと)に尋ねたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。

だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は救われるのだろうかと考え……。

キャスト

渋谷歩美 – 松坂桃李
渋谷アイ子 – 樹木希林

秋山定之 – 仲代達矢

渋谷亮介 – 別所哲也
渋谷香澄 – 本上まなみ

土谷功一 – 佐藤隆太
日向キラリ – 桐谷美玲

嵐美砂 – 橋本愛
御園奈津 – 大野いと
御園奈々美 – 浅田美代子

畠田靖彦 – 遠藤憲一
畠田ツル – 八千草薫

原作『ツナグ』の世界観

辻村深月さんの『ツナグ』は、第32回吉川英治文学新人賞受賞作品です。
その独特の世界観を見てみましょう。

使者(ツナグ)について

死者に会いたいという依頼人の依頼を受け、依頼人が会いたいと希望している死者を呼び出し、交渉する。その死者が会うことを了承すれば、その死者と依頼人を会わせる。

いったん使者になると、自分が会いたいと思う死者と自分で交渉することはできなくなる。ただし、別の誰かに力を譲って使者を辞めれば、新しい使者に依頼して死者と会うことができる。

面会当日には、使者は面会の場に同席することができない。ただ、面会の前、ホテルの部屋に現れた死者に面会の開始を告げ、面会の前後にロビーで依頼人に付き添うだけである。

使者の仕事は、秋山家による一種の社会貢献のため、依頼人からの報酬は一切受け取らず、ホテル代などの必要経費はすべて秋山家が支払う。

鏡について

青銅でできた鏡で、これを所有する者が使者である。
使者は、鏡を使って死者を呼び出し、面会の交渉をする。

力を譲り受ける時、新しい使者は鏡と契約を結ぶ。
これにより、前の使者は力を失う。
そのため、使者は常に1人だけである。

使者以外の人間がこの鏡を覗き見ると、覗いた人間ばかりか、管理不行き届きの責任を取られるかのように、使者も命を取られる。
使者は決して他人に鏡を見せないように管理すると共に、責任を持って次の人に鏡と使者の仕事を受け継がせなければならない。

歩美の両親が死んだ時は、アイ子が再び鏡と契約を結んで使者に戻り、鏡を管理下に置いた。

死者との面会場所について

品川にある高級ホテル。
面会の際、死者は、鏡と月との間につなげられた道を途中下車するようにして、このホテルの一室に現れる。
そのため、満月の時、最も長く死者がホテルの部屋にとどまることができ、雨の日は逆にあまり長くとどまれない。
面会を終えた死者は、夜明けと共に部屋から姿を消してしまう。

死者との面会のルールについて

1人の依頼人が死者に会えるのは、生涯で1度だけ。

仮に死者が面会を断った場合は、その依頼は1回分としてカウントされないので、別の機会に別の死者との面会を依頼することができる。
また、面会当日であっても、面会が実現する前であれば依頼人がキャンセルすることができ、その場合には改めて同じ死者と面会を約束することができる。

死者が生者と会える機会も1度だけ。

すなわち、ある生者に会ってしまうと、他の生者に会う機会は永遠に失われる。
そこで、死者は使者から面会を打診されたとき、会いに来て欲しいと願っていた「想い人」との面会の機会を期待して断ることもできる。

あとがき

すごい世界観です。
作者の頭の中をのぞいてみたいです。

本を読んでわかりにくかったことも、映像で見て、なるほどと思うことがよくあります。
原作を読んでからの映画でしたが、とても素敵な作品でした。
どちらもとても好きです。

松坂桃李くんはアクションのイメージが強かったですが、そういうシーンは一切なく、淡々とした中にすごい存在感でした。
どんな役でもこなすんだなと思ったものです。

樹木希林さんも、素敵でした。
実は、あのコートいいなと、ずっと思ってみてました。

『ツナグ2』も早く読みたいです。
ついでに映画も続編ができるといいですね。



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