「メフィスト賞」とその歴代受賞作品

2018-05-11Book, おすすめの本メフィスト賞, 小説

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メフィスト賞とは

1996年~
講談社発行の文芸雑誌『メフィスト』から生まれた賞です。

『究極のエンターテインメント』であり『面白ければ何でもあり』です。

1.編集者が直接選びます。下読みはありません。
2.読んで面白いこと。内容制限はそれだけです。
3.賞金はありません。読者の感動が賞金です。
4.面白かったら、絶対本になります。
5.日本で一番尖った賞です。

メフィスト賞歴代受賞作品

第1回 『すべてがFになる』 森博嗣(もり・ひろし)

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。

第2回 『コズミック 世紀末探偵神話』 清涼院流水(せいりょういん・りゅうすい)

『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。

第3回 『六枚のとんかつ』 蘇部健一(そぶ・けんいち)

ある中小企業の社長が殺された。二億円の保険金が目当てと思われたが、保険金の受取人である6人の息子たちには全員鉄壁のアリバイがあった。保険調査員である小野由一は、後輩の早乙女(体重120kgの巨漢)から相談を受け、この難事件の解決に取り組む。

第4回 『Jの神話』 乾くるみ(いぬい・くるみ)

全寮制の名門女子高を次々と襲う怪事件。一年生が塔から墜死し、生徒会長は「胎児なき流産」で失血死をとげる。その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子に追る魔手。背後に暗躍する「ジャック」とは何者なのか?

第5回 『記憶の果て』 浦賀和宏(うらが・かずひろ)

親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意識が宿ったのならば…。いったい彼女は何者なんだ!

第6回 『歪んだ創世記』 積木鏡介(つみき・きょうすけ)

全ては何の脈絡も無く唐突に始まった。過去の記憶を全て奪われ、見知らぬ部屋で覚醒した私と女。舞台は絶海の孤島。三人の惨殺死体。生存者は私と女と、彼女を狙う殺人鬼。この島でいったい何が起きたのか?

第7回 『血塗られた神話』 新堂冬樹(しんどう・ふゆき)

債務者への過酷な徴収から「悪魔」と呼ばれた街金融の経営者・野田秋人の元に、ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。調査を始めた野田に、客を自殺に追い込んだ五年前の記憶が蘇る。そして、事件の影に浮かび上がる、かつて愛した女の名。惨殺は野田に対する復讐の始まりなのか―。

第8回 『ダブ(エ)ストン街道』 浅暮三文(あさぐれ・みつふみ)

タニアを見かけませんか。僕の彼女でモデルなんですけど、ひどい夢遊病で。ダブエストンだかダブストンだかに探しにきたんです。迷い込むと一生出られない土地なんで心配で。王様?幽霊船?見ないなあ。じゃ急いでるんでお先に。

第9回 『QED 百人一首の呪』 高田崇史(たかだ・たかふみ)

百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに!?

第10回 『Kの流儀 フルコンタクト・ゲーム』 中島望(なかじま・のぞむ)

悪の華が咲き乱れる荒廃しきった高校へ転校した逢川総二は、「極真」の達人だった。VS中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道と、激闘は限界を超えて加速する…。

第11回 『銀の檻を溶かして』  高里椎奈(たかさと・しいな)

見たところ20代後半の爽やかな青年・座木(くらき・通称ザギ)、茶髪のハイティーン超美形少年・秋、元気一杯な赤毛の男の子リベザル。不思議な組み合わせの3人が営む深山木(ふかやまぎ)薬店は探偵稼業が裏の顔。だが、もっと驚くべきことに、彼らの正体は○×△□だった!?

第12回 『ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会流氷館へ』 霧舎巧(きりしゃ たくみ)

北沢大学新入生のぼく=二本松翔は、サークル“あかずの扉”研究会に入会した。自称名探偵、特技は解錠などクセ者ぞろいのメンバー六人が、尖塔の屹立する奇怪な洋館“流氷館”を訪れた時、恐るべき惨劇の幕が開く。

第13回 『ハサミ男』 殊能将之(しゅのう・まさゆき)

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。

第14回 『UNKNOWN(アンノン)』 古処誠二(こどころ・せいじ)

侵入不可能なはずの部屋の中に何故か盗聴器が仕掛けられた。密室の謎に挑むのは、防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。犯人の残した微かな痕跡から、朝香は事件の全容を描き出す。

第15回 『真っ暗な夜明け』 氷川透(ひかわ・とおる)

推理小説家志望の氷川透は久々にバンド仲間と再会した。が、散会後に外で別れたはずのリーダーが地下鉄の駅構内で撲殺された。非情の論理が唸りをあげ華麗な捻り技が炸裂する。

第16回 『ウェディング・ドレス』 黒田研二(くろだ・けんじ)

結婚式当日、何者かに襲われた祥子。婚約者のユウ君と手分けをしながら、祥子は真犯人を目指した。鍵となったのは、あるビデオに関わる猟奇殺人と、母が遺したウェディング・ドレス。そしてユウ君と再会したとき、不可解なジグソーパズルは完成する。

第17回 『火蛾』 古泉迦十(こいずみ・かじゅう)

12世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す作家・ファリードは、取材のため、アリーと名乗る男を訪ねる。男が語ったのは、姿を顕(あら)わさぬ導師と4人の修行者たちだけが住まう山の、閉ざされた穹廬(きゅうろ)の中で起きた殺人だった。未だかつて誰も目にしたことのない鮮麗な本格世界を展開する。

第18回 『日曜日の沈黙』 石崎幸二(いしざき・こうじ)

『ミステリィの館』へようこそ。もともと当ホテルは密室で死んだ作家・来木来人の館。これから行われるイベントでは、彼が遺したという「お金では買えない究極のトリック」を探っていただきます。まずは趣向をこらした連続殺人劇をどうぞ。

第19回 『煙か土か食い物』 舞城王太郎(まいじょう・おうたろう)

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。

第20回 『月長石の魔犬』 秋月涼介(あきづき・りょうすけ)

右眼は藍玉、左眼は紫水晶のような瞳を持つ石細工屋店主・風桜青紫。彼を慕う女子大生静流、彼に殺されたいと願う17歳の悠璃。異常と正常。欲望と退屈。犬首屍体と救い。究極のボーダーミステリ。

第21回 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 佐藤友哉(さとう・ゆうや)

妹が死んだ。自殺だった、と僕のイカれた家族は云うが。そして現れた男。手にはビデオ。内容は妹のレイプ中継。渡されたのはレイプ魔どもの愛娘達の克明すぎる行動表。こうされちゃあ、する事は一つ。これが自然な思考だね。そして僕は、少女達の捕獲を開始した。その果てに…、こんな馬鹿げた世界が用意されているなんて知りもせず。

第22回 『DOOMSDAY―審判の夜―』 津村巧(つむら・たくみ)

…よ、水兵。敵が目の前にいるぞ!さあ、どうする?…殺して、殺して、殺しまくります!監獄から出所したばかりの元SEAL隊員コウイチ=ハヤシ。彼が新しく住み着いた北米の田舎町に、突如E.T.が出現。

第23回 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 西尾維新(にしお・いしん)

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?

第24回 『『クロック城』殺人事件』 北山猛邦(きたやま・たけくに)

現在、過去、未来。別々の時を刻む三つの大時計を戴くクロック城。そこは人面樹が繁り、地下室に無数の顔が浮き出す異形の館。謎の鐘が鳴り響いた夜、礼拝室に首なし死体、眠り続ける美女の部屋には二つの生首が。行き来不能な状況で如何に惨劇は起こったか?

第25回 『それでも、警官は微笑う』 日明恩(たちもり・めぐみ)

無口で無骨な刑事・武本と、名家出身でおしゃべりな年下の上司・潮崎。密造拳銃のルート解明に挑む二人が辿り着いたのは、5年前に起きた覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺だった―。警察内外の敵を向こうに回し、背後に潜む巨悪にミスマッチコンビが執念の捜査で迫る。

第26回 『死都日本』 石黒耀(いしぐろ・あきら)

西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか?

第27回 『フレームアウト』 生垣真太郎(いけがき・しんたろう)

1979年、NY―。映画編集者デイヴィッドの作業スペースに紛れ込んでいた邪悪で完璧に美しい一本のフィルム。あれは、本物の“スナッフ”!?出演女優アンジェリカと、失踪したもう一人のアンジェリカの行方を追うデイヴィッドが覗いた暗黒の淵とは?

第28回 『蜜の森の凍える女神』 関田涙(せきた・なみだ)

大学生らが集い吹雪の山荘で行った“探偵ゲーム”。余興のつもりが、翌朝現実の刺殺死体が発見されて事態は一変した。現場の不可解な錠の開閉は何を意味するのか。五十年前に起きた探偵小説家の惨殺事件との暗合は。ヴィッキーという仇名を持つチャーミングな女子高校生が圧倒的活躍を魅せる。

第29回 『空を見上げる古い歌を口ずさむ』 小路幸也(しょうじ・ゆきや)

みんなの顔が“のっぺらぼう”に見える―。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く“サクラバ”や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。

第30回 『極限推理コロシアム』 矢野龍王(やの・りゅうおう)

二つの館に強制的に集められた七人の「プレイヤー」たちに「主催者」は命じる―「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」―もちろん、被害者もプレイヤーの中から選ばれる。二つの館で起きる事件を、互いにもう一つの館より早く、解決しなければならないのだ。不正解の代償は「死」!過酷きわまるデス・ゲームの幕が開く!究極のサバイバル・サスペンス!

第31回 『冷たい校舎の時は止まる』 辻村深月(つじむら・みづき)

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。

第32回 『孤虫症』 真梨幸子(まり・ゆきこ)

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは…。

第33回 『黙過の代償』 森山赳志(もりやま・たけし)

大学生の秋月昌平は墓参りに行った霊園で、瀕死の男に遭遇。その男は片言の日本語で「コレをダイトウリョウに渡してほしい」と言い残して昌平に鍵を託す。日本と韓国の間に渦巻く陰謀に巻き込まれた昌平の身にふりかかる危機!

第34回 『少女は踊る暗い腹の中踊る』 岡崎隼人(おかざき・はやと)

連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、無為な日々を消化する北原結平・19歳。自らが犯した過去の“罪”に囚われ続け、後悔に塗れていた。だが、深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女・蒼以によって、孤独な日常が一変する。正体不明のシリアルキラー“ウサガワ”の出現。過去の出来事のフラッシュバック。暴走する感情。溢れ出す抑圧。一連の事件の奥に潜む更なる闇。結平も蒼以もあなたも、もう後戻りはできない!!

第35回 『天帝のはしたなき果実』 古野まほろ(ふるの・まほろ)

90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で連続する惨劇。子爵令嬢修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子のまえで更なる犠牲者が!本格と幻想とSFが奇跡のように融合した青春ミステリ。

第36回 『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』 深水黎一郎(ふかみ・れいいちろう)

新聞に連載小説を発表している私のもとに一通の手紙が届く。その手紙には、ミステリー界最後の不可能トリックを用いた「意外な犯人」モノの小説案を高値で買ってくれと書かれていた。差出人が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴える、究極のトリックとは?

第37回 『パラダイス・クローズド THANATOS』 汀こるもの(みぎわ・こるもの)

周囲の者が次々と殺人や事故に巻き込まれる死神体質の魚マニア・美樹と、それらを処理する探偵体質の弟・真樹。彼ら美少年双子はミステリ作家が所有する孤島の館へ向かうが、案の定、館主密室殺人に遭遇。犯人は館に集った癖のあるミステリ作家たちの中にいるのか、それとも双子の…?最強にして最凶の美少年双子ミステリ。

第38回 『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』 輪渡颯介(わたり・そうすけ)

城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる折、お家騒動が持ち上がり家老が闇討ちされた。怖がりで純情な甚十郎と酒と怪談を愛する浪人・平松左門が、闇に溶け込んだ真実を暴く痛快時代活劇!

第39回 『マネーロード』 二郎遊真(じろう・ゆうしん)

4年もの間ホテルにひきこもる、他者との肉体的接触を極度に嫌う、相対する人間の“金に対する想い”が様々な幻覚となって現れる―これらはネット上で「金の声を聞く男」と呼ばれ、株式市場の値動きを予見し二百五十億円超の資産を築いた「ヒィ」の「症状」である。その彼のもとに、一枚の旧札が送られてきた。それこそが、捨て子だった「ヒィ」の本名が記された伊藤博文の千円札、失くしてしまった唯一の大事な宝物だった…。送り主は、投資ファンドの代表である沢谷という男。かつて「ヒィ」との仕手戦で屈辱的な大敗を喫していた。描いた絵図を台無しにした仇敵「ヒィ」に対して、巻き返しを図る沢谷は何を!?

第40回 『無貌伝 双児の子ら』 望月守宮(もちづき・やもり)

人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界―。名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。しかし彼のもとに、親に捨てられた孤高の少年・望が突然あらわれ、隠し持った銃を突きつける!そんな二人の前に、無貌から次の犯行予告が!!狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹―。次々とまき起こる怪異と連続殺人事件!“ヒトデナシ”に翻弄される望たちが目にした真実とは。

第41回 『虫とりのうた』 赤星香一郎(あかほし・こういちろう)

小説家を目指す赤井は、ある日河川敷で必死に助けを求める少女と出会う。知らない男に追いかけられていると訴える少女。だが、男は少女の父親だと言いはる。助けようとする赤井だったが、居合わせた大人たちに少女を男に返せと言い含められ、その場をやり過ごしてしまう。そして後日、少女が男に殺害されたことを知って罪の意識に苛まれ、彼女の葬儀に参列。そこで「虫とりのうた」という奇妙な唄にまつわる都市伝説を耳にした…。

第42回 『プールの底に眠る』 白河三兎(しらかわ・みと)

夏の終わり、僕は裏山で「セミ」に出逢った。木の上で首にロープを巻き、自殺しようとしていた少女。彼女は、それでもとても美しかった。陽炎のように儚い一週間の中で、僕は彼女に恋をする。あれから十三年…。僕は彼女の思い出をたどっている。「殺人」の罪を背負い、留置場の中で―。誰もが持つ、切なくも愛おしい記憶が鮮やかに蘇る。

第43回 『キョウカンカク』 天祢涼(あまね・りょう)

女性を殺し、焼却する猟奇犯罪が続く地方都市―。幼なじみを殺され、跡追い自殺を図った高校生・甘祢山紫郎は、“共感覚”を持つ美少女探偵・音宮美夜と出会い、ともに捜査に乗り出した。少女の特殊能力で、殺人鬼を追い詰められるのか?二人を待ち受ける“凶感覚”の世界とは?

第44回 『琅邪の鬼』 丸山天寿(まるやま・てんじゅ)

秦の始皇帝に不老不死の仙薬の入手を命じられた伝説の方士・徐福の塾がある、山東半島の港町・琅邪で奇怪な事件が続発。求盗(警察官)の希仁と、易占術、医術、剣術などさまざまな異能を持つ徐福の弟子たちが謎に挑む!古代中国の市井の人々を生き生きと描いた痛快ミステリー長編。

第45回 『図書館の魔女』 高田大介(たかだ・だいすけ)

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。

第46回 『恋都の狐さん』 北夏輝(きた・なつき)

豆を手にすれば恋愛成就との噂がある、東大寺二月堂の節分。奈良の大学に通うまじめな理系女子の「私」は、二十年間彼氏なし生活からの脱却を願った。大混乱のなか、やっと拾った獲得物からこぼれ落ちた鈴を拾ったのは、狐のお面に着流し姿の奇妙な青年。素顔を明かさぬ「狐さん」との衝撃的な出会いだった。

第47回 『眼球堂の殺人 ~The Book~』 周木律(しゅうき・りつ)

神の書、“The Book”を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人が記者・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬の巨大にして奇怪な邸宅“眼球堂”だった。二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。

第48回 『愛の徴(しるし) ―天国の方角―』 近本洋一(ちかもと・よういち)

17世紀のフランスで希望を求める旅に出たみなし子のアナ。近未来の沖縄で先端科学実験に参加した語学技官の鈴。それぞれの時代に生きるふたりは、やがて歴史に秘められた壮大な奇蹟へと導かれ―!?ヨーロッパの叡智の結晶に新たな解釈を見出す知の冒険!そして綴られる究極のロマンス!

第49回 『渦巻く回廊の鎮魂曲(レクイエム) 霊媒探偵アーネスト』 風森章羽(かざもり・しょう)

霊媒師・アーネストのもとに持ち込まれたのは、十六年前、画家・藤村透基の屋敷から消えた少女の捜査依頼。屋敷には渦巻き状の奇妙な回廊があり、最深部には「持ち主の運命を狂わせる」と噂される人形が飾られている。依頼を引き受けた友人のことが気にかかって、若き喫茶店店主の佐貴も藤村邸に同行することに。年に一度開かれる紫陽花観賞会に招かれた二人の前で、新たな殺人事件が発生してしまい―。

第50回 『○○○○○○○○殺人事件』 早坂吝(はやさか・やぶさか)

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が!さらには意図不明の密室が連続し…。果たして犯人は?そしてこの作品のタイトルとは?

第51回 『恋と禁忌の述語論理(プレディケット)』 井上真偽(いのうえ・まぎ)

大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。アラサー独身美女の彼女に、名探偵が解決したはずの、殺人事件の真相を証明してもらうために。詠彦が次々と持ち込む事件―「手料理は殺意か祝福か?」「『幽霊の証明』で絞殺犯を特定できるか?」「双子の『どちらが』殺したのか?」―と、個性豊かすぎる名探偵たち。すべての人間の思索活動の頂点に立つ、という数理論理学で、硯さんはすべての謎を、証明できるのか!?

第52回 『誰かが見ている』 宮西真冬(みやにし・まふゆ)

夫婦にも親子にも恋人にも「裏」がある。女性4人が繰り広げる極限のサスペンス!千夏子…ブログに虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない主婦。結子…年下の夫とのセックスレスに悩む、アパレル店の店長。春花…ストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士。柚季…優しい夫と娘に恵まれ、円満な家庭を築いているように見える主婦。それぞれの思惑が意外な形でリンクする時、絶望と希望の天秤が激しく揺れる。

第53回 『NO推理、NO探偵?』 柾木政宗(まさき・まさむね)

私はユウ。女子高生探偵・アイちゃんの助手兼熱烈な応援団だ。けれど、我らがアイドルは推理とかいうしちめんどくさい小話が大好きで飛び道具、掟破り上等の今の本格ミステリ界ではいまいちパッとしない。決めた!私がアイちゃんをサポートして超メジャーな名探偵に育て上げる!そのためには…ねえ。「推理って、別にいらなくない―?」NO推理探偵VS.絶対予測不可能な真犯人、本格ミステリの未来を賭けた死闘の幕が上がる!

第54回 『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海(もちづき・たくみ)

私は1年しか生きられない。毎年、私の記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えた私の前に現れた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったら僕の勝ち」。事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき―。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。

第55回 『閻魔堂沙羅の推理奇譚』 木元哉多(きもと・かなた)

俺を殺した犯人は誰だ?現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘―沙羅。赤いマントをまとった美少女は、生き返りたいという人間の願いに応じて、あるゲームを持ちかける。自分の命を奪った殺人犯を推理することができれば蘇り、わからなければ地獄行き。犯人特定の鍵は、死ぬ寸前の僅かな記憶と己の頭脳のみ。生と死を賭けた霊界の推理ゲームが幕を開ける―。

第56回 『コンビニなしでは生きられない』 秋保水菓(あきう・すいか)

大学生活に馴染めず中退した19歳の白秋。彼にとって唯一の居場所はバイト先のコンビニだった。そこに研修でやってきた女子高校生の黒葉深咲。強盗、繰り返しレジに並ぶ客、売り場から消えた少女。店内でひとたび事件が起これば、深咲は目を輝かせて、どんどん首を突っ込んでいく。彼女の暴走に翻弄されながら、謎を解く教育係の白秋。二人の究明は店の誰もが口を閉ざす過去の盗難事件へ。元店員が残した一枚のプリントが導く衝撃の真実とは?



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